moment-彼との短い時間-
「ほっ、・・北斗ぉ…」
もう息がやばい。

「ぁんた…何やってくれちゃってんのぉ…」

「キスだけど」
へっちゃらとした顔で、
そう言う北斗。

ふざけんな!
私はどんだけ、息が荒れてると思ってんの…。


「てか、教室戻んないとやばいじゃん…」
だってもうそろそろ二分前になる。

はやくしないと…。

「さぼってよくね?」
駄目だからっ!

私はあんたと違って、
真面目なんだよ!


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