ディセプリ!
バンッ!と、テーブルを打って立ち上がった俺を、二人はきょとんとした顔で見つめ返してくる。
「悪いユキ。私すでに突っ込む方になっちゃったから、母さんにして」
ちょっと真白、あんた何てこと言ってくれちゃってんのさ!
「あら、ママだって嫌よ。いくら可愛い息子でも、ママのはパパ専用だもの」
ってぇ!?母さんまで!
つか、頬を染めんなや!
「そうじゃねぇだろっての!!何これ?何なのこれ?どっきりか?!つか下ネタから離れてよ」
「少し落ち着けば?」
呆れ顔で真白がこちらにオレンジジュースを差し出してきた。
それを奪うように手にとって、一気に胃のなかに流し込む。
「何で普通に受け入れてるのさ!妹が、一晩にして弟になっちゃってたのに」
衝撃的な朝の一幕を思い出し、俺はその場にしゃがみこんで頭を抱えた。
俺が半泣き半尻状態で母親に泣き付いた後のことだ。
後から下りてきた真白は、まるで『おはよう』と挨拶するような口調で母親に一言
「朝起きたら足の間にキノコが生えてたんだけど」と言った。
「キノコ?」と首を傾げる母親に歩み寄り、あろうことか一晩にして生えたビックな茸を見せたのだ!
「まぁ!パパと同じくらいだわ」
さすが親子ね。そんなとこまでそっくり。
そう呟いて少し頬を染めた後、母親は哀れみのこもった瞳で俺を見つめたんだ。
あ〜そ〜だね。
確かに俺より立派だよ!!
けどさ、だけどさ、そういう問題じゃないよね?
何で誰も慌てないの?
普通に生えてくるもんじゃないから!!
つか、まずは病院に行ったほうが良いとか考えるでしょ?
なのに2人あの態度!
むしろ母親は嬉しそうに
「真白ちゃんの誕生日プレゼントは服で決まりね。これから買い物に行きましょう。…………雪ちゃんも女性物の服がいいかしら?必要になるかもしれないし」
「きっと必要になるね」
ならないよ!!
なるわけないでしょうが!
そんな俺の否定も虚しく、山のように女性用の衣服を買い漁ってきたのは言うまでもない。
そして、今に至るわけだが………
「なあ、絶対に何かの病気だって。真白、病院で検査してもらってきたほうがいいよ」
力なく椅子にどかりと座りなおしてそう呟くが、けろりとした顔で母親の姫子が答える。
「悪いユキ。私すでに突っ込む方になっちゃったから、母さんにして」
ちょっと真白、あんた何てこと言ってくれちゃってんのさ!
「あら、ママだって嫌よ。いくら可愛い息子でも、ママのはパパ専用だもの」
ってぇ!?母さんまで!
つか、頬を染めんなや!
「そうじゃねぇだろっての!!何これ?何なのこれ?どっきりか?!つか下ネタから離れてよ」
「少し落ち着けば?」
呆れ顔で真白がこちらにオレンジジュースを差し出してきた。
それを奪うように手にとって、一気に胃のなかに流し込む。
「何で普通に受け入れてるのさ!妹が、一晩にして弟になっちゃってたのに」
衝撃的な朝の一幕を思い出し、俺はその場にしゃがみこんで頭を抱えた。
俺が半泣き半尻状態で母親に泣き付いた後のことだ。
後から下りてきた真白は、まるで『おはよう』と挨拶するような口調で母親に一言
「朝起きたら足の間にキノコが生えてたんだけど」と言った。
「キノコ?」と首を傾げる母親に歩み寄り、あろうことか一晩にして生えたビックな茸を見せたのだ!
「まぁ!パパと同じくらいだわ」
さすが親子ね。そんなとこまでそっくり。
そう呟いて少し頬を染めた後、母親は哀れみのこもった瞳で俺を見つめたんだ。
あ〜そ〜だね。
確かに俺より立派だよ!!
けどさ、だけどさ、そういう問題じゃないよね?
何で誰も慌てないの?
普通に生えてくるもんじゃないから!!
つか、まずは病院に行ったほうが良いとか考えるでしょ?
なのに2人あの態度!
むしろ母親は嬉しそうに
「真白ちゃんの誕生日プレゼントは服で決まりね。これから買い物に行きましょう。…………雪ちゃんも女性物の服がいいかしら?必要になるかもしれないし」
「きっと必要になるね」
ならないよ!!
なるわけないでしょうが!
そんな俺の否定も虚しく、山のように女性用の衣服を買い漁ってきたのは言うまでもない。
そして、今に至るわけだが………
「なあ、絶対に何かの病気だって。真白、病院で検査してもらってきたほうがいいよ」
力なく椅子にどかりと座りなおしてそう呟くが、けろりとした顔で母親の姫子が答える。
