空き瓶ロマンス



基本的に、彼女達は信也が気になるのではなく、

ただ単純に今の珍しい状況を楽しんでいるだけなのだ。
 
それが分かっている分、

信也は少々彼女達の扱いを面倒に感じていた。
 
何かにつけからかわれるのは、

とても疲れる事だった。

(これが倫子ならいいのに……)
 
自分から会わないとは言ったものの、

それは実際不本意な決断だったので、信也は不満だった。



< 645 / 891 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop