My Reason For Living~存在理由~



そしてあの日がやってきた

私制止を振り切り、一瞬にして消えた姉

遥か下の方でパリンと命が消える音がした


『姉さん!』


といくら音として捉えられることのない声で叫んでも返事が返って来ることはなかった


それでも彼が帰って来てくれれば
彼が早く戻って来てくれれば
まだ姉は助かるかもしれない


希望はまだある

だって私達の命の源の太陽はあんなにも高く昇ってさんさんと輝いているから


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