夏休みの勉強は『運命の出会い』



あるところに、着物屋で働く男が居た。

名前はA。
Aはそれなりにお付き合いしてきたけれど、てんでだめ。

彼女と長続きしない。すぐ別れてしまう。

運命のお姫様はいないのか…そんな気持ちを持っていた。


そこでAは閃いた。

“和服の似合う人こそ運命のお姫様”だと。

何も金髪碧眼がお姫様ではない、着物の似合うお姫様だって居る。


Aはすぐに行動に移した、お前たちみたいにな。


“和服のお姫様”と“出会う”為に、自ら“運命”を作った。

分かるよな?




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