年下の王様
泉君
【陽菜】



なにがあったのか、よくわからない。



片桐君が斗和の家に住むことになったのは納得した。



だけどナゼ!?



前にバイトしてたシルバーのアクセサリーショップの新店舗で斗和が店長やるんだってよ!?



どうやったら高校生にお店を任せられるの?



そのためにひたすら勉強したり研修に行き始めた斗和は忙しくて家に来なくなりました…。



片桐君も同じ店で働くらしいけど…。



ねぇ、大丈夫なの?



借りにも彼、受験生になるんですが…。



「理事長?大学行けなくなったら…」

「平気でしょ。アイツならやるよ。それに今、やる気満々だからほっといてやって」

「でもっ…」

「まぁ見てなよ。アイツはダラダラしてるよりこっちの方が頑張るからさ」



いや、あたしが寂しいってのもあるんですよ…。



だけど頑張ってるならワガママ言えないし…。



少しでも斗和との時間が欲しいです…。



< 287 / 549 >

この作品をシェア

pagetop