年下の王様
うるうるしてるし上目使いだし…。



信じらんねぇ誘い方すんだな!!



「してやらん!!」

「なんでぇ!?」

「うるせぇ。お前にはわかんねぇよ。早く着替えてメシ食え!!」

「つ、作っててくれたの!?感動…」



恋ってよくわかんない。



だけどちょっとわかった気がする。



顔を見てるとジワッと心が温かくなること。



ちょっとだけ守ってやりたいとか。



そばにいたいって思うこと。



相手は残念ながら童顔の年上チビナスだけど…。



でも愛おしいとか、軽く思っちゃったりして。



「うまぁ~!!宮君天才じゃない!?」

「宮君じゃなくて斗和って呼んで?」

「な、なぜ急にそんなことを…」

「呼ばねぇならお前食う。力で勝てっと思う?」

「斗和!!」

「なにぃ?聞こえなかった~」

「斗和…」

「なに?陽菜」

「呼べって言うから呼んだんじゃん…」



斗和君は恋を修得し、若干、レベルアップ。



した?



「今日泊まるから」

「あたし明日学校…」

「だから?俺休みだし。文句あんの?」

「ないです…」



うん、した!!



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