禁断の恋
「翔のことが知りたくて・・・もっと優しさが欲しくて・・・もっともっとっっ」
「分かったから・・・泣くなよ、」
涙がポロポロ零れてしまう。
「もぉ・・・辛かったんだもんっ」
「彼氏といるのが??」
「この前お見舞い行った時、笑ってくれなくてっ・・・わたしだけ部屋追い出されちゃって・・・でもわたしの友達と笑いながら話しててっっ・・・それでねっ・・・」
「もういいから・・・もういい。」
ずるい女。
きっと思ってる。
誰もがわたしを見れば
ずるい女、都合のいい女。
そう思ってるはず。
「冷たい目で冷たい言葉を言うの・・・もう傍にいても辛いだけだよっ・・・」
姫香といるときの司のほうが
輝いてた。
わたしといるときはいっつも
窓の外ばかり見てた。
わたしのこと見てくれなかった。
「もう・・・冷たい世界は・・・やなのっ」
押し倒されてる状態だった。
翔の首元に手を伸ばして
「翔が優しいから・・・わたし引きずり込まれそうだよっ・・・」
自分でキスをした。