禁断の恋

「外行きてぇ~~!!」


窓を見て足をバタつかせ始めた翔。


「ちょっとぉ、小学生じゃないんだからぁ~」

「・・・だってさー雪降ってんのに、病室とかつまんねぇじゃんか~っ」


抜け出して遊びに行こーかな。

そう言って

腕組みをして

笑っている翔。


「抜け出すなんて駄目でしょぉ」

「ちぇ・・・」


唇を尖らせて

いじけたふりをする彼。

・・・か、

可愛いっ・・・


「ん?何?」


翔とバチリと目が合う。


「何も~」

「あ!!外出許可貰って、イブは外行かね?!」

「外出許可なんてもらえるの??」

「俺最近抜け出してないから大丈夫だと思う~」


ずっと病院だもんね。

つまんないよね・・・


「よし!!行こ!!2週間後にどこ行くか決めておいてね♪」

「え、マジ?!」

「もちろんっ♪」

「よ・・・っしゃぁぁっ!!」


翔はナースコールを押した。










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