禁断の恋

その言葉を聞いた瞬間、

姉貴が・・・亜美が泣き始めた。


「わたしっ・・・ずっと自分が変じゃないかって思ってたの・・・」


亜美がゆっくりと話し始める。


「司と一緒にいるだけで、ドキドキしてたの。時が経つに連れて、司に惹かれていったの。でも血が繋がってるから。ってずっとずっと我慢してきたの。」


亜美が・・・俺に惹かれた??


「わたしずっとずっと司が好きなのっ・・・ねぇパパ。司に恋をしてもいいんだよね??」

「当たり前じゃないか。司は亜美の幼なじみだぞ?恋愛をして何が悪い」


親父が・・・義理の親父が

今までに無い、優しい瞳と

優しい言葉で、亜美を宥めた。


「よかった・・・」

「司、司は亜美のことをどう思っている??」

「俺は・・・」


言ってもいいのかよ・・・

本心を。本音を。

ずっと隠してきたこの

気持ちを・・・


「素直になりなさい。司。」

「俺は姉貴が・・・亜美が好きだ。」


その言葉言った瞬間、

義理の親父が微笑みを見せた。

俺は亜美の方へ体を向け、

亜美と向き合うような形になった。










< 53 / 265 >

この作品をシェア

pagetop