禁断の恋
その言葉を聞いた瞬間、
姉貴が・・・亜美が泣き始めた。
「わたしっ・・・ずっと自分が変じゃないかって思ってたの・・・」
亜美がゆっくりと話し始める。
「司と一緒にいるだけで、ドキドキしてたの。時が経つに連れて、司に惹かれていったの。でも血が繋がってるから。ってずっとずっと我慢してきたの。」
亜美が・・・俺に惹かれた??
「わたしずっとずっと司が好きなのっ・・・ねぇパパ。司に恋をしてもいいんだよね??」
「当たり前じゃないか。司は亜美の幼なじみだぞ?恋愛をして何が悪い」
親父が・・・義理の親父が
今までに無い、優しい瞳と
優しい言葉で、亜美を宥めた。
「よかった・・・」
「司、司は亜美のことをどう思っている??」
「俺は・・・」
言ってもいいのかよ・・・
本心を。本音を。
ずっと隠してきたこの
気持ちを・・・
「素直になりなさい。司。」
「俺は姉貴が・・・亜美が好きだ。」
その言葉言った瞬間、
義理の親父が微笑みを見せた。
俺は亜美の方へ体を向け、
亜美と向き合うような形になった。