禁断の恋

「姫香ちゃんっ」

「あ、亜美ちゃん」

「お風呂ありがとう・・・」

「まったくぅ~亜美ちゃんったら!ドヂすぎ!!」

「ごめんごめん、恥ずかしっ・・・」

「バカ亜美」

「司っ・・・」


変なことで

心配かけんなっての・・・


「帰るぞ」

「うん」

「じゃぁね」

「ありがとうね、いろいろごめんなさいっ」

「いえいえっまたおいで♪」


なんだ・・・

姫香が異様に優しい。

女には優しいのか??


「ほら」


手を差し出すと

亜美は肩をビクっとさせた。


「え・・・え??」

「手繋ごうぜ」

「なんで?」

「んー?なんでだろうな、繋ぎてぇ」

「しょ、しょうがないなぁ・・・」


ぎこちなく繋いだ亜美の

手は震えていて

緊張してんだな。

としか思わなかった。









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