私の愛した先生。【完】
新年






それからしばらくしてあっという間に新年を迎えた。


いろんな人からの年賀状が届いたけどその中に先生の年賀状はない。


そして私も先生には出していないというか出せなかった。


どうしてかって聞かれたら去年先生の家でご不幸があったから


年賀状は出せないし受け取れない。




「しょうがないよね…」




私は年賀状を眺めながら一人そう呟いた。




「会いたいな~」




1月1日。


無理だとわかっていても新年の初めには大切な人と会いたくなるものだ。


会えなくてもいい。


電話でもいいから声が聞きたかった。




「って…電話番号知らないだろ!てかうち電話苦手じゃん」




悲しい独り言が止まらない。


私って本当に痛い子だと最近よく思う。




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