One's time《短》

可愛いのに変わり者。

その言葉はいつの間にかマリカの固有名詞となっていた。

そして、皆はそんなマリカに引いてしまったようだけど。

俺は違った。

そんなマリカの行動に、興味を持ってしまったのだ。


……だけどこのときは、動物園で珍獣を見た小学生の気分というか。

とにかく、そんな適当な興味だったわけで。


だからまさか。

マリカに惚れるだなんて事は、全く予想していなかった。
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