◆ 血と君と二重禁断



貧血にならない程度を目安に
あたしは血を吸い終えた


祐也は椅子に座ったまま
ただ呆然とあたしを見ていた




満足したあたしは祐也から離れる


……さて。
さっきのことは忘れてもらおうか。


あたしは祐也の目の前に手を翳すと
忘れろと念じた














が。



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