◆ 血と君と二重禁断



「ちょっと唯月ッなにするのよッ!」


痛いじゃない!と姉ちゃんは
憤慨する




「……って何笑ってんのよ」


オレは笑いを堪えていたつもりだった
けど
笑ってしまっていたらしい
半泣きなところが可愛くて
おかしい。



「まあ、いいじゃん?」


「もう!何がよっ」


「だって、やっといつもの姉ちゃんに戻ったからさ」



オレがそう言うと
姉ちゃんはみるみるうちに赤くなる









……って、え?赤く?



< 79 / 303 >

この作品をシェア

pagetop