王様とアタシの絶対恋愛制度



「何ぼーっとしてんの?」


やっぱり…


見上げると、やはりそこにはあたしの大好きな笑顔があって…


ぶつかった視線にあたしの胸はトクンと不規則に脈打った


「何でもないよ」


あたしが笑うと、ちぃもつられるように優しく微笑んだ


「凪紗…俺…「知晴くん!」


*□※☆#◇○¥


えっ?何?


ちぃの声を遮るように誰かの声が聞こえたと思ったら


急にテレビの電波が乱れるように視界が揺れて


あたしはさっきと違うところに立っていた


あたしは再び辺りを見渡す


部活動の掛け声が響く体育館…


そして体育館の横にある様々な部活動の生徒の部室


扉に貼られたバスケットボール部という表札


そして…向かい合う2人の男女


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