王様とアタシの絶対恋愛制度


「はぁあ!?」


私は慌てて抵抗するけど首に手を回ししっかりと固定された体が動く気配はない。


ただ、固定されてない手足を精一杯ばたつかせる。



「嫌です!!」



「いいじゃん、何もしないからさ。」


「そういう問題じゃありません。」


「広さだって大人3人が余裕で眠れるくらいあるだろ?」


「だからそう言う問題じゃないってばー!!」



そんなやり取りをして数分。



相変わらず無駄とも思える抵抗を続けていると、突然ぱっと拘束が解けた。



「あはは、凪紗おもしろいわ。」



さっきまで私を拘束していた王様はベッドの上に座り楽しそうに笑っている。



「もー!からかわないでよ。」


そう言って睨みつける私など気にも留めていない。



「こんなに笑ったの初めてかも。」


そう言ったかと思うと、王様はふと立ち上がり



「凪紗が来てくれて本当にうれしいよ。
疲れてるだろうからゆっくり休めよ。」


背を向けたままそう言って部屋を後にした。


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