さよならLetter

ボクの腕枕でスースーと寝息を立てて寝ているルウコを見ていると幸せってこんな感じかな?と思った。



学校一のモテ女、柏木 流湖の初体験は、

「キャア!」とか「痛い!」の連発で、とても清楚なイメージとは程遠い感じ。


何か発作とか起こしたらどうしようかと心配だったけど、規則的な寝息を立てているから大丈夫みたいだ。



ボクはルウコが本当に大事で大好きで…でもまだガキのボクには『愛してる』という感情がよくわからないけど、近いものはある。



これから何年もずっとルウコがそばで笑ってくれていたら幸せだな。



………………。



『いずれはこの病気で死ぬのよ。みんなより早くね』


病室でルウコが口にした言葉を思い出した。



その確定されない不安定な未来って何だろう?


何で今、幸せだって思うのにこんな事を思い出す?



何だったっけ?


『幸福と絶望は紙一重なんだ』


これは、ルウコが好きなバンドの曲の歌詞にあった言葉。


フェスでルウコが涙をボロボロ流しながら感動していたあのギターボーカルが書いた歌詞。



幸福と絶望は紙一重…


今のボクの気持ちはそれに近いかもしれない。
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