さよならLetter

最後の手紙


去年のちょうと今日。


・・・いや、その1週間前、ルウコは料理をしている最中に倒れた。


今回の発作はちょっとひどいな、とボクが思っていたら医者から信じられない事を言われた。


「奥様の心臓はもうほとんど機能を失っています。もって4,5日でしょう」




え?


何だって?



ボクの思考回路は一瞬で停止した。




「高柳さん?」


医者の声で我に返った。


「・・・4、5日って・・・、それはルウコ・・・妻が死ぬって事ですか?」


ボクは掠れる声で聞いた。

医者は神妙な顔で頷いた。




ちょっと待ってくれよ。

4,5日で死ぬって何だよ。

この人何言ってんだよ。



「ちょっと、何言ってるんですか」


ボクは半笑いで呟いた。


「ご主人もご理解していた事ではないですか?奥様の病気の事は」


冷静な答えが返ってくる。




知ってるよ。

わかってるよ。


でも・・・そんな急に言わないでくれよ!
< 176 / 209 >

この作品をシェア

pagetop