line
第1話 自慢のお兄ちゃん



外はカラッと晴れていて絶好のお天気日和。
制服のブレザーに着替えてから部屋を出て、リビングのソファーでコーヒーを飲んでいる人影を見つけて声をかけた。


『楓(かえで)!おはよー!』

「あぁ、結衣(ゆい)。おはよう」


楓はマグカップを前のガラステーブルに置くと、朝の経済ニュースに見入った。


『あれ?灰希(はいき)は?』

「まだ寝てるんじゃない?」

『え!もう7時なのに!?』

「昨日夜中までゲームやってたみたいだよ。僕の部屋まで音が漏れてたし」


楓はうんざりしたように溜め息混じりで答えた。


『またゲームやってたの?』


灰希のゲーム好きにはことごとく呆れてしまう。
次の日が学校だっていうのに、普通夜中までゲームやる神経がわからない。
ゲーム好きでは無い私にはわかりたくも無いけどね。

仕方がなく寝ている灰希を起こす為、リビングを出て廊下の並びにある灰希の部屋をノックした。


『灰希?起きてる?』


声をかけてみたが一向に反応が返ってこない。



< 1 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop