幸せのQuintet
『やっぱり恋美には無理なんじゃないかな?』
和香ちゃんはただ私の体を心配してくれている。
でも、ごめんね。
私…まだ諦めたくないんだ。
「次移動だよね。行こう」
私は話を逸らして席から立ちあがった。
フラッ…
立ちあがった瞬間、目まいが襲ってきた。
あれ…?
どんどん視界がぼやけてきて意識が遠のいてきた。
「れ、み?」
和香ちゃんに呼ばれているのに返事が出来ない。
すると足元までおぼついてきた。