幸せのQuintet
でも考え方を変えてみればそうかもしれない。
様子は変だったし…
「私にもそんなときあったから…」
そう言った歩ちゃんの顔は寂しそうだった。
「でも…どうしたら……」
もしそうだとしたら私は駄目だ。
和香ちゃんに頼ってばっかりで和香ちゃんの異変には気付けなかった。
「う~ん……あっ!いいこと考えた♪」
歩ちゃんの顔がパッと明るくなった。
「いいこと?」
「そう!あのね…」
歩ちゃんが私の耳元に近づいてきた。