明日もまた君の笑顔がみれるように
「お前、いつ来た!?」
「えっと…約30分前ですかね?」
30分間外に待ち続けたマリアの手は
冷たく、霜焼けが出来ていた。
「寒かったんじゃん…
中入ってくれば良かったのに…」
俺がそう言うと彼女は
「練習の邪魔したくなかったから」
そう微笑んだ。
雪、降ってんじゃん…
鼻も赤くなってる。
「もう…

普通に入ってこいよ」
俺は、そうマリアに言ったな。
なぁ…マリア

あの日も普通に入って来てさえくれれば
俺らは今でも
ソバに居られたのかな?
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