幼なじみ


「優衣、チケット買ってきたよ」
「うん!ありがとう」
あーマジやべー。
可愛すぎる!!
「涼。これマリンさんが出てるんだ」
「知ってるよ。」
「だからちゃんと見ててね?」





「うん?」
何でマリンをちゃんと見なきゃいけねーのか...。
「そういえば涼と映画みるのなんか久し振りだね」
「そうだなぁ」





「あの!涼ろユイですか?」
「「あ、はい」」
「二人は付き合ってるんですか!?」
「「幼なじみなんです」」
「そうなんですか!頑張ってください!」
「「ありがとう」」
嬉しそうに去っていく女子高生。
なんかこんな風に声をかけられると嬉しくなってしまう。





映画を見終わったころにはもう辺りは真っ暗。
「優衣、飯食って帰る?」
「うん。あたしおなかすいたぁ!」
近くのイタリアンに入る。
普通の高校生はこんな店は入れないんだろうなぁ。
俺らなにげ稼いでっからな。





「涼、今日あたしお金出してないよ」
少し困った表情の優衣。
「大丈夫だよ。俺金あるし」
「でもこの店...」
高そう...といった優衣の口を唇でふさぐ。
真っ赤になる優衣が可愛くて嬉しくて心から幸せ。




「おいひぃぃぃ」
優衣も幸せそうにイタリアンをほうばっていた。
「涼、またこよぉね♪」
「うん」
結構いい値段したけど、俺の財布パンパンだったし...
今度またどっか連れて行ってやろう。





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