幼なじみ

現実≪yui≫



「優衣、どういうこと?」
「え、なにが?」
朝からすごい剣幕の千夏。
「涼とリオ‼」
あぁ...そのことか。



「あたしも知らないよ」
「いいの?」
「なにが?」
「優衣...」




いいわけなかった。
涼が好きとかじゃない。
ずっと味方だった涼が、大好きだった涼が...
敵になったんだ。





「優衣♪よかったら一緒にお昼、どう?」
リオの笑顔にあのひの記憶がフラッシュバックする。
「いや、あたしは...」
「いいじゃーん♪ね、涼?」
お願い涼。いやって言って...
「うん」




うそだ。
やめてよほんとに...
「でもあたし千夏と食べるし」
「えー?リオと食べるの嫌なのー?」
リオのすねた表情に戸惑う涼。
あぁ...ほんとにリオの彼氏なんだ。





「涼...?」
「あ...優衣、一緒に食ってやって?」
わかってるくせに...あたしは涼のお願いを断われないって。












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