幼なじみ


春姉にすべてはなした。
涼はあたしが大輝君と話してたのを知ってた。
嘘ついたあたしに怒った...
涼、嘘きらいだもんね。




一番あたしがわかってるのに...
何年一緒にいるの?
正直に言ったら、涼はきっと許してくれた。
でも、嘘ついたんだあたし。




涼、ごめん。




あたしはまた涼の部屋に向かう。
声をかけることはできなくて、ドアの前に立ち尽くす。
「ご飯よーー」
おばさんの声が聞こえる。
ガチャ___っ
涼が部屋のドアを開けた。





驚いて尻もちをつくあたし。
「い...ッた」
「優衣?何してんだよ?」
「...っ...」
めまいがひどくて立てない...
「優衣...?」
「うっ...」
気持ち悪い...はきそう...




「優衣!!」
涼があたしを運んでベッドに寝かす。
寝不足って怖いな...
でも...眠れない。
「優衣ちゃん?」
涼から話を聞いたおばさんが飲み物を持ってきてくれた。
「ごめんなさい...ちょっと寝不足で...」





へへっと笑ってみた。
おばさんは安堵の表情を浮かべ出て行った。
まだ険しい顔の涼。




「優衣、何隠してる?」








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