好きすぎた、たぶん。


「おはようございます。」



そこにいた京子さんは、普段の京子さんからは想像も出来ない姿だった。



京子さんがどんな職業に就いて、どんな地位にいるのかもわかってはいるんだけど、仕事モードの京子さんに会ったのは初めてだから。



俺も仕事モードになってる俺で京子さんに会うのは初めてだから、もしかしたら京子さんも同じこと思ってるかもしれないけど、あくまでも俺達は今日は仕事の相手で、全く寝たことのある相手という雰囲気はゼロだった。



当たり前だけど。



知り合いでもない、今回のこの仕事で初めて会ったという雰囲気にさえ感じる。



打ち合わせっていうか説明を聞いて、撮影に入る。



俺は基本的に上半身裸で、京子さんちの会社が出すパンツを履く。



もちろんパンツの宣伝用ポスターになるわけだからパンツ一丁だったり、ジーンズだけ腰よりなるべく下で履いて、ボクサーの上側だけを見せるようにしたり。




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