好きすぎた、たぶん。


「別に何もない。たまたま知り合った子だよ。家が近所ってだけ。」


「ふ~ん。」


「よく考えてみろよ。俺があんな年下相手にするほど女に困ってる奴に見える?」


「そうじゃねぇけどよ。」


「な。本当に何もねぇよ。ほら、帰ろうぜ。」



荷物を持ってテレビ局を後にした。



こんな嘘、潤に通用するかはわかんないけど、本当のことは絶対言えなかった。



言えるわけない。



自分でもわかんない関係なのに。



なんて言えばいいのかすらわかんない。



この日から約1週間後オリコンが出て、俺達のアルバムが初登場1位を飾った。



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