好きすぎた、たぶん。


・・・俺昨日から何本吸ってんだろ。



ちょー不健康。



でも考えごとすると、やっぱり自然に本数が増えてしまう性格らしい。



考えたって考えたって、お兄さんの言ってたことは正しくて、お兄さんの言う通りにするのが1番なのはわかりきってた。



会わなくなるのが1番いい。



きっと、俺にとっても詩織ちゃんにとっても、会わないのが1番なんだと思う。



だけど、やっぱり踏み切れなかった。




「悪いな。」


「本当です。」



潤が俺んちに着いて、潤の車に乗った。



特に喧嘩してるわけでもないけど、お互い話すこともなかったから黙って車に乗っていた。



俺は寝てねぇから頭ボーっとしてるし。



それにボーっとしないようにしようとしても、どうしても考えちゃって。



傍から見ればたぶん、どっちみちボーっとしてるように見えてると思う。



「何かあった?」


「え?」



それまで黙って運転していた潤がいきなり話しかけてきた。




< 756 / 880 >

この作品をシェア

pagetop