全部キミのモノ
♯1


私は雨が好きだ


ザーザーと地に打ち付けられる水滴
教室から空を見上げたが、どんよりと雲がかかり、腫れる気配など、ない

お昼に屋上には行けないなーなんて、のんきに考えて、黒板に目を移した

ずいぶんと進んでて、慌ててノートにペンを走らせる

「わりィ、消しゴム貸して」
「……木野くん、また消しゴム忘れたの?」

前の席の木野春樹は、悪びれる様子もなく消しゴムを奪う

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

全部キミのモノ
LiMa/著

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop