甘い声で囁いて


これ以上あたしと一緒にいたくないからか早々と食べ終えて


珍しく立ち上がって食器を片づけ始める。


あたしも慌ててご飯をかきこんで


「ごちそうさまでした」


手を合わせた。




「そういうお前は?ユージと何かあったのか?」


「へ?」



お兄ちゃん


もしかして仕返し?



「な、何もないよ!今はあたしのことよりもお兄ちゃんの事でしょう?」


「俺は..お前に心配されるようなことは何もしてない」


「し、してるじゃない!!あたしさっき確かに聞いたよ!」


「うっ..」


「どうして美弥さんにあんなこと言ったの?どうして諦めちゃうの?」


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