甘い声で囁いて



勢いよく起き上がり、急いで玄関先に向かう。


「ただいま」



疲れてるはずなのに、あたしの前ではいつも笑顔で
家に帰って来る。


「おかえりなさい」


あたしも笑顔で答えた。



お兄ちゃんのこういうところ

すごく尊敬してる。




「ごめん、お兄ちゃん、すぐに晩御飯作るから」



そう言ってキッチンに向かうと。



「みゅう何かあったのか?」

「え?」

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