血溜まりの中で…眠る。
「……私のこと、怖くないの?」


少年の表情に、私は正直驚いた。


だって…私は…ニンゲン、ジャナイモノ…。



「えぇ?何言ってるの…君、人間でしょ?人間じゃなかったら…何、宇宙人とか?」

「そうよ…私、本当は宇宙人なの」



真面目な表情で言ったつもりだったが、どうやら少年の笑いのツボに入ってしまったようで…笑いが止まらなくなっていた。


「ぶふっ…!!あははっ…君、面白いね」
楽しそうにケラケラと、お腹を抱えて笑っている姿を見て、ムッとしながらも黙って見つめていた。



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