エングラム



「三大ギタリストの一人、エリック・クラプトンが生んだ曲」

壮大というには大きな、ギターの旋律。
冴えていて、少し丸みをおびた音。

花を包む、深い音色。

「クラプトンが大親友のジョージ・ハリスンの妻に恋をしてしまい、その感情からできた曲だ」

歌の中から、誰かを呼び掛けるような声が聴こえた。

それから英語と、ギター。
また再びその切ない呼び掛けが聴こえる。

「よく聞く歌なのに知りませんでした」

情熱的で、切なくなる激しい演奏。

「いとしのレイラ」

曲名を一度呟いた。


シイは私が見ていたカーネーションを見て言った。

「女性の愛、母の愛…あたりがよく知られてる花言葉かな」

「そうですね」

それぐらいだった知っていたから、頷いた。

ギターのメロディと、クラプトンの太く切ない声。

「色によっては、愛の拒絶とか私の心に哀しみをとかもあるぞ」

「へぇ」

うわ知らなかった。

「だからカーネーションは赤がオススメだ、…ってまぁ赤しかよく見ないがな」



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