咲かない桜

出会い

1998年

中学三年一学期の始業式。

新しいクラスになってもだいたい知ってるやつばかりの新鮮味に欠ける始まり。またよろしくーみたいなことを言って和気藹々といった感じに

担任が見知らぬ女子を連れて新しい教室、三年三組に入ってくる。転校生が来たのだ。その女の子はすらっと背が高く、細身で芸能人で例えるなら新垣結衣と中川翔子のいいとこどりみたいな感じの女の子。

それが初対面だった。彼女の名前は洋子。となりの市から引っ越してきたらしい。まあこの時はべつに接点もないかなと思っていた程度だった。まあ男子も女子も関係なく友達がいたから、この時のぼくは異性と言うモノにあまり興味がなかった。

担任「じゃあ●●←【洋子】はあそこの空いてる席に」

うん？ああ、ぼくの隣か窓際の端の席に洋子は座る


「よろしく♪」

八重歯が特徴ある笑顔でぼくに話しかけた

「どーも。」

まあこんな感じの始まりだった。ぼくと洋子の出会いは桜舞う四月から始まった

この一年間がぼくにとって未だにに離れない思い出として残るとはこの時は予想だにしませんでした。