不思議の国のお伽噺。


目を閉じると、君との思い出が、頭の中を駆け巡った。














『しーんっ!!』



『あ゛?』



『…幻覚?』



『ちげーよ、アタシは…

シンデレラの中の、負の感情だ』



『負?』



『なんか知んないけど、アタシでてきちまったんだよ』



あの日、アタシは最初っから最悪だった
せっかくアリスが遊びに来たのに悪態ついて。

そうすればお前も、逃げると思った。

…バカだよな。
一人が嫌いなくせに自分から一人になろうとした

だけどそんなアタシに



『じゃあ、私アナタのこと、しーちゃんってゆうわ!』



『しー…ちゃん?』



名前をくれた。
その他にもたくさんの輝くモノを。




どれだけ感謝しても、君には足りない。













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