僕は君を追う
香奈枝は顔を真っ赤にした。

「かーわい」
「うっさいねん!」
「そういうとこも好き」

香奈枝は俺の胸に顔をうずめた。

「もう離さへんからな」
「うん…離さんで」

その言葉を最後に俺たちは黙り込んだ。

もう言葉はいらない。

ただ抱き合ってるだけで愛が伝わってきたんだから…。
< 114 / 148 >

この作品をシェア

pagetop