ク ロ
リエコはどうなの?
やっぱり猫は苦手?


うん苦手。

好きじゃない…


ほんとにそう?
だってね…


ヒロコが笑う。


自分じゃ気づいてないみたいだけど、
リエコさ、さっきから
エア猫抱いてるよ?


膝に視線を落とすと、
そこには私の両手があった。

小さい何かを包みこむように、丸く広げた手のひらが。


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