ク ロ
ラン…

小太郎…


良き相棒だった、
今はもういない犬達のことを想う。


フェンスに前足をかけ、後ろ足立ちで下校する私を出迎える姿…

尻尾を千切れるほど振って、私が投げるフリスビーを待っている姿…

予防接種を嫌がり、
ヒュンヒュンと、喉の奥で声にならない悲鳴をあげていた姿…


昨日のことのように思い出せるのに、
どうしてか寝顔だけは
思い出せない。
< 55 / 90 >

この作品をシェア

pagetop