【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
俺の中に流れ込む、恐怖と憎しみの感情。



その感情が破裂しそうになった時、目の前の光景が変わる。



『全く!小汚い子ね!あの人が買って来たかと思ったら、掃除もろくに出来やしない。』



中年の、三角の耳をもった女の人が、あの時から成長した少女を箒で殴る。



少女はそれに耐え、唇を噛み締める。



その顔は、幼いけれど、確かに名雪さんのものだった。



憎い、憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い



厭だ…!俺は憎しみになんて、呑まれたくない!
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