【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「もう大丈夫よ。目、開けなさい。」
ヒノエさんの声に、瞼で押し潰されていた瞳が景色を映す。
そこは少しだけ薄暗くて、木々が揺れる場所。
「こっちよ。」
未開の地でただ一人頼れるのはヒノエさんだけ。
俺はヒノエさんの滑らかな曲線の背中を見失うまいと追いかけた。
しばらく歩くと…木の門と、そこを守る人が二人。
いや…人、というより、獅子と虎みたいだ。リアルジンガイ。