【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
とはいえ、俺はヒノエさんに逆らったら殺されるので、これ以上生意気言うのは止めておこう。



「………楓ちゃん。」



「なんでしょう?」



運転中の俺は、ヒノエさんの問い掛けに声だけで答える。



「さっきから思っていたんだけどなんだか、貴方、なんだか魔界で嗅いだことのある香りがする。」



「は…?ヒノエさんの匂いじゃないですか?毎日一緒なわけだし。」



赤信号になり、俺がヒノエさんの方を見ると、そのぱっちり開いた目が、俺をじっとり見つめていた。
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