兎心の宝箱2【短編集】

「お前等……」

メビウス1の目線の先には、未だ嘲笑を続ける魔法使いがいる。そしてその周りには仲間の無惨な姿。彼女の目に決意が灯る。

「メビウス1より各機へ……」

そこで息を大きく吸い込むと彼女は言葉を吐き出した。

「仲間をウエルダンにしたあの羽根付きトカゲを、何としてでも地面に這いつくばらせてミンチにしてやれ! 私はあの糞野郎のケツに機関銃をぶち込んでやる」

『イエス! マム!』

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