依存~愛しいキミの手~
「…ともさん、何か変なこと言ってなかった…?」


「変なこと?」


「…ストラップのこと…とか…」


ストラップ…?


「あぁ、圭介にあげた?って聞かれてうんって答えたら、そっかそっかって笑いながら何か1人で納得してたなぁ」


私は塾の近くに着いたので、ビルの死角に座ってタバコに火をつけた。


それがどうかしたのかな?


「な、何かストラップで俺と話したとか言ってない!?」


?


「あっ!そういえば!!」


「え!?」


「なーんてうっそー(笑)何にも言ってないよ。」


美香が圭介をからかうと面白いと言っていたのて、試してみた。


「っだよ!ちょーあせっただろ!」


ため息をつきながら、怒る圭介。


ウケる。


違う一面が見えた気がして、何か嬉しさが込み上げた。


「…あせるようなこと何か話したの?」


口元を緩ませながら、またからかう。

「…いや、特に何も…。あ、そうだ、金曜お好み焼きだろ?上手い店知ってっから予約しとくよ。6時くらいでいい?」


圭介が話題を変えた。


「うん。もんじゃも食べたい!楽しみにしてるね。あ、塾始まるからそろそろ行くね。」


「頑張れよ。じゃあな」


圭介の違う一面を知れたことでテンションが上がった。


塾につき、知美に圭介に年をバラしてしまった謝罪メールを送ったが、全く怒りもしなかった。

< 130 / 441 >

この作品をシェア

pagetop