依存~愛しいキミの手~
「おい?」


圭介の目から目を離せなくなっていると、不思議そうな顔で私を覗き込んできた。


近づいた圭介の顔に、ハッと我に返る。


顔が一気に赤くなるのが自分でも分かった。


そんな顔を見せるのが恥ずかしくて、思わず俯く。


「ははっ、お前本当反応かわいいな」


笑い声と同時に、圭介の腕が私の肩に回ってきた。


!?


そのまま歩き出す圭介。


心臓の動きがバクバクと大きく早くなって、息苦しさを感じるくらいに緊張していた。


圭介の左腕の中にすっぽり収まる自分。近すぎる距離に一気に体温が上がる。
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