依存~愛しいキミの手~
マルキューで買い物し、中を歩いていると後から声がした。


「あすか!!!」


!?


振り返ると、見たことあるようなないような…?


「あすか…だよね…?」


声が懐かしくて胸が締めつけられる。


「み…か…?」


ブンブン首を縦に振って何度も頷いた。


美香はすごく大人っぽくなって、…相変わらずのギャルだった。


お互いに涙が目に溢れる。


「不細工な顔になってるよ(笑)」


私が泣きながら笑い、足を前に踏み出した。


「あんただって…」


そう言った美香に抱きつき、泣いて再会を果たした。

美香はつい最近から、マルキューのショップで働いているらしい。


たまたま早上がりで、エスカレーターを下りていたら私の姿を見つけ追いかけてくれたらしい。


美香と久しぶりにご飯を食べることにした。


時計の針が7時過ぎをさしている。


私は鞄から携帯を取り出し電話をかけた。


「もしもし?」


「…あ、お母さん?今日中学時代の友達に会って盛り上がっちゃってるから、帰り遅くなるかも」


「そう、久しぶりにゆっくり遊んで来なさい」


「ありがとう。じゃあね」


そんな会話をして、携帯を鞄にしまう私を見た美香が驚いていた。


「連絡きちんとするようになったんだね…」


「あ…。ちょっと色々あって、もう心配かけさせたくないんだ」


私がにっこり笑って言った。
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