依存~愛しいキミの手~
圭介、私のことを好きになってくれてありがとう。


離れている間も私のことを想っていてくれてありがとう。


幸せをたくさんくれてありがとう。


圭介が、優しく頭をなでてくれるのが大好き。


圭介の優しい笑顔に今でも胸がときめく。


圭介と同じ道を歩けて幸せだよ。


圭介、愛してる。




1999年6月から少しずつ私と圭介は同じ道を歩み出していた。10年たった今も、手を繋ぎ同じ道を歩んでいる…



「…昔ね、知り合いに聞いたことがあるの。人は後ろを向いて人生歩いてるって。
そう。後ろを向いてるから、今まで歩いてきた1本の道だけしか見えない。だから、過去を振り返って後悔ばかりする。あぁあの頃に戻れたら…って過去に戻ろうとする。
でも、歩いて来た道に戻ることはできない。背中の先には何本も道があるのに、それを自分で見て確認することが許されない。
だから過去に戻ることも先に進むこともできずに、立ち止まって考える。
立ち止まることは、悪いことじゃない。先の道へ進むための選択肢の1つなんだ…そう聞いたの。」


本当だね、知美。男に依存して立ち止まったこともあったけど、だから今がある。悪いことじゃなかったよ。
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