12月のひまわり

記憶




ピッピッピッピッ…



規則正しい機械音が響いている



だんだんと視界がぼやけていく


目の前にはカノジョの姿





『……たね…』



何かを言っているけれど

よく聞き取れない




待てよ…何だよっ

必死にカノジョに近付こうと手を伸ばした



「『ーーーーぉっ』」



ピピッピピッピピッピピッ


部屋中に響く目覚ましの音



天井に手を伸ばして"カノジョ"を求めている手がぼんやりと映る



「…夢?…」



まだ夢と現実の狭間を彷徨っている


気だるい身体を起こすと頬に涙が伝わった


< 11 / 55 >

この作品をシェア

pagetop