12月のひまわり

"やっぱり来たか"という気持ちと一緒に

まだ気持ちを処理出来ない気持ちが、ため息と一緒に零れた


"有難うございました"

"好きだった"


という過去形で綴られている手紙が何を物語っているか分かる


はぁ…遂に来たか


もやもやした気持ちを押し殺すようにベッドに身を沈めた


窓からは夏独特の風が吹いて鼻先を擽る


懐かしい想いが波の様に寄せて

自然に目を閉じその波に呑まれていく



―――カノジョと出会ったのは蒼々とした空が一面に広がり


蝉の鳴き声が響いていた…

ちょうど今のこの頃だった―――



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