いじめ【妹】
原因はきっとストレスだ、桃香のせいだよ。

まったく、なんであんなやつが妹なの?

意味分かんないよ。

なんて心で愚痴を吐いていると2階から

桃香がおりてきた。

「おはよ!…ってあれ、おねえちゃん風邪?」

ドアをガラッとあけたあと、あたしを

じっと見て、なんだか嬉しそうな顔で言う

桃香。

なんか、むかつく。

「…そうだよ、悪い?」

そんな桃香に対して、少し不機嫌そうに

返事を返す。

「ふ~ん、お大事にい。あ、お母さん、

今日の朝ごはんは目玉焼きがいいな!」

って、え? 少しぐらい心配してくれたって

いいでしょ?

何よ、もう。

「はいはい」

「やったあ!」

ぶりっこ。なにが、やったあ!、だよ。

あんたなんか、あんたなんか....!

「ユリー」

「何?!」

あたしを呼ぶお母さんにむかって、

大声で声を張り上げて返事をした。

怒っているせいか、自然と。


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